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仙台空港 仙台曲がりねぎ 宮城県仙台市

2016年11月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2016年10月1日時点の内容です

写真:「仙台曲がりねぎ」に関するお問い合わせは、仙台農業協同組合(TEL:代表・022・236・2411)まで

独特の「やとい」作業で柔らかさと甘みを増したネギ

大きく湾曲した形が特徴の曲がりネギ。中でも仙台を代表する伝統野菜の一つ、「仙台曲がりねぎ」は、食感の柔らかさ、甘みの強さが魅力だ。近年、テレビの料理番組で紹介されたことから人気が高まり、北海道や関東などへの出荷量も増加している。

その発祥は明治時代末期。仙台市宮城野区岩切地区で栽培されたのが最初とされている。この地域の多くは地下水位が高く、作土が浅いため、立ちネギの栽培には不向きだった。そんな土地でも白ネギが作れるようにと考え出されたのが、「やとい」と呼ばれる独特の作業だ。「やとい」とは、畑で栽培中のネギを一度抜き取り、約30度の角度に横倒しにして植え替え、上から土をかけるというもの。斜めに寝かせたネギは立ち上がろうとして、軟白部の中ほどから大きく湾曲する。その際に受けるストレスや、湾曲部分の細胞の密度が高くなることが、柔らかさと甘みの秘密なのだという。

現在の代表的な産地は岩切地区のほか、太白区長町地区、若林区七郷地区など。そのうちの一つ、長町地区で仙台曲がりねぎを栽培する太田清美さんを訪ねた。太田さんは代々続く農家の4代目だ。「今は約60アールの畑で仙台曲がりねぎを作付けしていて、少しだけどハウス栽培もやっているよ」。4月から作付けを始め、収穫できるようになるのは9月。それから翌年の3月までが出荷期間となる。出荷のピークは1~2月ごろだ。「やとい」作業の分、立ちネギよりも栽培に手間も時間もかかる。「でもその分、うまいからね。寒ければ寒いほど甘みは増すんだけど、厳寒期に糖度を測ってもらったら、12度もあったよ」。

ただ焼いて食べるだけでも抜群においしく、炒め物、煮物、汁物とも相性が良い万能選手の仙台曲がりねぎ。「寒くなるこれからの時期は、鍋物で味わうのが一番だね」。ぜひその甘みと柔らかさを存分に堪能したい。

味わうならここで

旬魚旬菜 仁(しゅんぎょしゅんさい じん)

宮城県仙台市青葉区国分町2-9-5 一番街ビル1F
TEL:022・797・7702
18:00~翌2:00(LO)
休日:日曜日(翌月曜日が祝日の場合は日曜日営業、月曜日休)
料金:「仙台曲ねぎの炭焼き 仙台味噌添え」¥756、「仙台曲ねぎと魚介類のセリ鍋」(1人前¥1,296~)
※いずれも11~2月ごろまで
交通:仙台空港より車で約50分、仙台市地下鉄南北線勾当台公園駅より徒歩5分

編集:(株)KADOKAWA 文:鎌田ゆう子 写真:桜井義孝

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2016年11月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2016年10月1日時点の内容です

raporaはAIRDOが発行する機内誌です。
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