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スプウン谷のザワザワ村 [美瑛町]五感をくすぐる宿

2016年7月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2016年6月1日時点の内容です

写真上:ヨーロッパの絵画のような風景で訪れる旅人を迎える「スプウン谷のザワザワ村」
写真左下:寝室は2階。三角屋根の天井がかわいい。ベッドはさらに2つあり、4名宿泊できる
写真右下:この日のメインディッシュ、美瑛もち豚のトマト煮込みシチリア風。食事は部屋に届く

人生を丸ごと引っ越しして美瑛に5棟の小さな村を完成

どこまでも続く麦畑の風景の中に現れた、スプーンでひとさじすくい上げたような、優しい風が吹き抜ける谷間。ここが「スプウン谷のザワザワ村」の隠れ場所。ヨーロッパの絵画に登場しそうな一軒家風の宿は、この場所を見つけたオーナーの小田栄治さんと奥様の久恵さん、そして地元 の大工さんが風景に合うようにと、ゆっくりと年月をかけて完成させた。レモンクリーム色の漆喰の壁、コーヒーカップが並んだ古材を使った棚、ステンドグラスをはめ込んだ木製のドアなど、丁寧に手間を掛けた建物は隅々までぬくもりに満ちていて、日射しがまぶしいサンルームには、日なたぼっこを誘うように、大きなハンモックがつるしてある。

関西出身の小田さん夫妻が仕事に育児にと、てんてこ舞いの毎日から抜け出して美瑛を初めて訪れたのは20年前。「こんな場所に住めたらいいね」「そうね」「どうしても住みたい」「本当に?」「住もう!」「ええ?」というやりとりからおっかなびっくり移住してきたのが2006年。当時10歳だった長男はことし大学生に、会社員時代はPCの光を浴びる時間の方が長かったという奥様も、今ではすっかり太陽が似合うすてきな女性だ。

写真:奥様の久恵さん。日だまりのような温かい笑顔で、ザワザワ村の接客を担当している

ここでの過ごし方は本当に自由。サンルームでハンモックに揺られて本を読んでもいいし、ザワザワ村特製の自家焙煎コーヒーを淹れて、カップ片手に風景をゆっくりと眺めてみるのもいい。宿の自転車を借りて、美瑛の丘を「広すぎるー!」と叫びながらサイクリングして、近隣のカフェでひと休みするのも楽しい。

写真左:洗面兼水場。デザインは奥様が気に入っているカフェの雰囲気などを参考にしたそう
写真右:建物の雰囲気に合わせて選んだ、白いバスタブのある浴室。窓の向こうには広大な畑

食事は、夕食にも朝食にも美瑛産の食材がたっぷり。宿泊代+3800円(税・サービス料込み)の夕食は、前菜とメイン、パスタが数種類から選べるプリ・フィックス方式。この日は自家製鴨のスモークとオレンジのサラダなど9種類の前菜から2品選び、パスタとメインは2種類から、他に天然酵母のバゲットと季節のデザートが付く。

料理に使う野菜には、栄治さんが育てた野菜も登場。4年前に農業研修生となり、今では自ら畑を耕し、トマトなどを出荷している。

写真:宿は全部で5棟。こんな家を建てたいと、建築士を連れて泊まりに来るお客様もいるそう

朝食は、爽やかな風景にぴったりの美瑛ファームの牛乳や野菜のスープ、道産小麦のパンなど。バスケットで部屋に届けられた食材を一つ一つ手に取ると、美瑛の美しい風景の源がこの農産物たちであることにも気付かされる。小田さん夫妻が、人生を丸ごと引っ越してくれたおかげで生まれたすてきな村。2人のおもてなしは、風にそよぐ麦の音のように優しく心に響く。

DATA

スプウン谷のザワザワ村 [美瑛町]

住所:北海道上川郡美瑛町大村大久保協生
TEL:0166・92・7037(受付時間8:30〜21:00)
チェックイン15:00 チェックアウト10:00
休日:無休
料金:1泊2食付き2名1室1名¥2万1,300 
※素泊まり可。夕食は宿泊予約時に申し込みが必要
交通:旭川空港より車で約15分、JR美瑛駅より車で約5分。
http://www.spoonvalley.com

※宿泊者以外の敷地への立ち入りはご遠慮ください

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2016年7月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2016年6月1日時点の内容です

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