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丘の上にそびえ立つ風車の林と海の競演「上平グリーンヒルウィンド ファーム」 [苫前町]一度は走りたい!北海道の絶景ロード

2016年8月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2016年7月1日時点の内容です

厄介者の風が生み出した壮大かつ独特な景観

どこまでも澄んだ空の下、青く輝く日本海を左手に、なだらかな丘陵や青々とした牧草地を越えてゆく――。
石狩市から天塩町までの日本海沿岸をつなぐ、国道231号・232号は「オロロンライン」の愛称で呼ばれる全長約330㎞のシーサイドルート。特に夏は爽快なドライブが楽しめるとあって、バイク乗りなどにも人気だ。

このオロロンラインを北上して苫前町に差し掛かると、白い風車が何基も立ち並ぶ、ダイナミックな光景が目に入ってくる。町のシンボルにもなっている「上平グリーンヒルウィンドファーム」だ。約300haの敷地を誇る上平共同利用模範牧場のなだらかな丘に、全39基もの風車が、まるで林のように立ち並んでいる。

写真上:なだらかな丘陵地帯に悠然と立ち並ぶ風車群と日本海
写真左下:風車のすぐそばで草を食べる牛たち。時間帯によっては目の前まで来ることも
写真右下:牧場から少し離れ、北に進んだ所にも風車が点在する

苫前町は明治時代に、道北でも有数のニシンの漁場として栄えた町。そして、大陸からの季節風が吹くという地理的条件もあり、強風地帯としても知られる。特に冬になると毎日のように地吹雪が吹き荒れ、町民にとってこの強風はまさに厄介者とされてきた。そうした地理的な要因から、話が持ち上がったのが風力発電だった。強風が吹く上に広い土地もある苫前町は風車を建てるにはうってつけの土地。

1995年に本格的に着手され、民間企業2社が参入。2000年に、国内でも最大級の風力発電施設が完成した。風車の高さは、一番大きなもので74m。羽根の直径は88mで、地上から羽の先端部までの高さを合わせると、118mにもなるという。そんな巨大な風車がいくつも立ち並ぶ様子は、まさに壮観の一言だ。

写真:日本海に沈む夕日に、風車のシルエットが映える

苫前町中心部に向かって道なりに車を走らせると、風車との距離が次第に近くなってくる。途中、牧場へと続く小道を進み、風車の根元へ。真下から巨大な風車を見上げると、そのスケール感に改めて驚いた。プロペラがグルグルと回り、風を切る音が辺りに響くなか、その下では牛や馬が放牧されている。せわしなく回る風車と、のんびりと草をはむ牛たちとの対比に、思わず笑みがこぼれる。

標高の高い丘からは、風車とともに日本海を見下ろせる。水平線の先には天売島や焼尻島、晴れた日には利尻島まで見えることもあるという。また、夕景も美しく、タイミングが合えば天売島と焼尻島の間に沈んでいく夕日を眺める事もできる。

自然と風車が一体となって織りなす景観美はまさに圧巻。スピードを落として、ゆったりとその絶景を楽しみながら車を走らせたい。

DATA

上平グリーンヒルウィンドファーム [苫前町]

住所:北海道苫前郡苫前町上平
TEL:0164・64・2212(苫前町企画振興課)
交通:深川留萌自動車道・留萌大和田ICより車で約50分


※深川留萌自動車道・留萌大和田ICから国道233号を北西に進み、国道232号と国道231号との分岐を右折。道なりに北に進み、道道1062号との交差点を過ぎると風車が見えてくる

寄り道ごはん

新鮮な魚介を海鮮丼で
現役の漁師が営む食堂で、その日採れたばかりのホタテ、自家製のイクラなどが海鮮丼で味わえる。一番人気のばふんうに丼¥2,700は数量限定。
事前の電話確認がオススメ。写真はほたて&いくら丼¥1,800。みそ汁、漬け物付き

ココ・カピウ [苫小牧町]
住所:北海道苫前郡苫前町栄浜55-3
TEL:0164・64・2855
10:30〜LO17:30
休日:無休※11〜4月は冬期休業
交通:深川留萌自動車道・留萌大和田ICより車で約1時間

TOPICS

日本海を一望しながら足湯でほっこり
道の駅 風W(ふわっと)とままえ

温泉施設を併設する、道の駅内の足湯。晴れた日には天売・焼尻や利尻島まで眺められる。
また、日本海に沈む夕日も素晴らしい。

●道の駅 風W(ふわっと)とままえ
TEL:0164・64・2810
料金:無料
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2805/

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2016年8月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2016年7月1日時点の内容です

raporaはAIRDOが発行する機内誌です。
最新号はぜひ機内でお楽しみください。

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