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日常の風景を彩るキャンドルの優しい光 「HOQSEI CANDLE MUSEUM」 [室蘭市]小さな工房の手しごと/工房探訪

2017年2月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2017年1月1日時点の内容です

写真:「 太陽系キャンドル」¥3,348〜は全11種類でサイズも多彩。大小異なるサイズがセットの「宇宙キャンドルコレクション」も2017年1月に登場

色鮮やかなグラデーションに、直径10㎝ほどのころんとした球形のフォルム。「この作品をひと目でキャンドルと分かった人はなかなかいません」と代表の村田正望さんは笑う。

室蘭市にあるキャンドル工房HOQSEI CANDLE MUSEUMでは、自然の風景から星座など宇宙をイメージした物まで、独特の世界観を持つ作品が生み出されている。これらをデザイン・制作しているのが室蘭生まれの村田さんだ。東京の大学で宇宙物理学を専攻。その後工学博士号を取得し、情報通信の研究者をしていたという異色の経歴を持つ。「子どものころから美しいものが好きで、特に自然や宇宙に興味があり宇宙物理学を学びました。北海道に戻ってから自分の中にあるイメージを具現化しようと思ったのですが、それが最もうまく表現できたのが、このキャンドルだったんです」

キャンドル作りはほぼ独学。原料となるパラフィンや蜜ろうを溶かし、型の中にゆっくりと注いでいく。一つ一つの層ごとに、むらなく滑らかな色を出すのが難しいという。そのため、ろうの温度や入れるタイミング、部屋の温度などにも気を使う。「もちろんこつはありますが、ろうが固まっていく条件なども一種の物理現象なので、そういった計算は得意なんです」と村田さん。実際の作業はわずか数分の工程の積み重ねだが、下準備や固まった後の磨き上げなど、一つの作品ができるまでは2日程度を要するという。

写真左:器に浮かべてともしても美しい
写真中:溶かしたろうを型の中に注ぐ
写真右:染料を削り色を付けていく

作品は、地球岬から見た風景をかたどった「地球岬の青い空と海」や12星座をテーマにした「黄道十二宮」、火をともすと周りに星形の影が広がる「キラキラ星」など約50種類がある。中でも鮮やかなグラデーションがひと際目を引くのが、代表作の「太陽系キャンドル」だ。地球をはじめ、月や太陽、火星など太陽系の惑星をモチーフにしており、水にぷかぷかと浮かべて観賞するというスタイルもユニーク。「水中は地球上にある身近な無重力空間です。お風呂に入りながら浮かべると、自分を中心にして惑星が漂い、宇宙に浮いているような気分になれますよ」

身近な風景から宇宙まで、さまざまなコンセプトの作品を制作しているが、どれも根底にあるテーマは〝変化〟だ。「キャンドルにともる火は、常に揺らめきながら変化しています。そして私たちも、この宇宙も、全てのものが常に変化しながら存在しています。日々の生活も、普段と違う視点から見つめてみると、変化や新しい発見に満ちているはず」と村田さん。

幻想的に周りを照らす小さな光。何げない日常の中でも、電気を消してキャンドルをともせば、いつもと少し違った情景と出合えるかもしれない。

写真左:火をともさず、光を当ててステンドグラスのように楽しむ「銀河キャンドル」¥4,860〜
写真中:「ゆきだま」¥1,296〜
写真右:室蘭の風景がテーマの「坂の上から見た風景」¥3,348 など作品はさまざま

工房profile

築100年以上の旧三菱合資会社の社屋を再利用し、13年に工房をオープン。
現在、村田さんを含め3人のスタッフで制作する。作品は東京の他、マレーシアやシンガポールなど海外でも販売しており、高い評価を受けている

DATA

HOQSEI CANDLE MUSEUM  [室蘭市]

北海道室蘭市緑町2-1
TEL:0143・24・4660
10:00〜17:00
休日:土曜日、日曜日、祝日
交通:JR室蘭駅より車で約5分
https://hoqsei.com
※直売あり、HPからも注文可能。
道の駅 みたら室蘭、洞爺湖万世閣 ホテルレイクサイドテラス、
cafe & EVENT SPACE EVERYDAY OLIVEなどでも販売

EVENT「春のプチギフト特集〜宇宙キャンドルの世界〜」
2017年2/1(水)〜28(火)[札幌市]
札幌三越本館2F

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2017年2月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2017年1月1日時点の内容です

raporaはAIRDOが発行する機内誌です。
最新号はぜひ機内でお楽しみください。

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