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だから北海道産の豆はすごい!豆の故郷 北海道/だから北海道産の豆はすごい!

2017年3月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2017年2月1日時点の内容です

写真左:7月下旬ごろから咲き始める小豆の花。9月下旬に収穫を迎える
写真右:十勝地方の中央部にある音更町の小豆畑。年間約50℃の気温差が上質な小豆を育む

東京23区に匹敵する作付面積 「豆成金」を生んだ歴史も

北海道の豆類作付面積は、630平方㎞以上。約620平方㎞の東京23区を上回る面積だ。東京では930万人以上の人々が暮らす広さの畑で、豆を育てていることになる。近年の北海道での豆類生産量は、大豆が全国の約35%を占める8万5900t、小豆が約93%に当たる5万9500t、インゲン豆は97%を超える2万4800t。もちろんどの豆も、都道府県別の生産量は全国一だ。

なぜ、北海道は一大豆産地となったのか? まず、豆類は北海道の気候風土に合い、必要とされる肥料や人手が少なく、広い土地で栽培しやすいという利点が挙げられるだろう。また乾燥豆は保存が利き運搬も容易で、北海道では明治時代から、道外への移出や海外への輸出が盛んになった歴史がある。

1914(大正3)年に第1次世界大戦が勃発すると、欧州へのインゲン豆やエンドウなどの輸出が急激に伸び、主要産地の十勝地方には「豆成金」が現れた。足袋の小はぜを純金で仕立てた豆商人や、遊郭の玄関で十円札に火を付けて履物を捜した豆農家の逸話も残り、豆景気に沸いた時代の栄華がしのばれる。そして1950年代には小豆の価格が先物取引市場で暴騰し、「赤いダイヤ」の異名で呼ばれた。当時、小豆は気候による収穫量の変動が激しく、価格が乱高下したためだ。

冷害などに強い品種を開発 栽培や選別、貯蔵技術の進歩

そして今。十勝の農業試験場を中心に品種の改良が進み、冷害や病害に強く、収量が多く、しかも風味の良い新品種が続々と誕生している。生産者が豆畑10アール当たり1合の豆を拠出し、品種改良に必要な設備を寄贈する「豆一合運動」などの支援も行われた。さらに、豆の栽培でやせた土壌を回復させる輪作体系の確立、農作業の機械化、豆の選別・貯蔵方法の技術開発なども目覚ましい進化を遂げてきた。
小さな豆の一粒一粒に秘められた歴史と、生産に関わる人々の情熱を知れば、豆料理やあん菓子がより味わい深く感じられるのではないだろうか。

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2017年3月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2017年2月1日時点の内容です

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