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神戸空港エリア 兵庫県 灘 清酒のふるさと・灘で酒造りを知る

2017年2月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2017年1月1日時点の内容です

大手酒造メーカーの蔵元が密集する灘。
国内有数の名水から造られる、キレのある灘の酒はその力強い味わいから"男酒"と呼ばれ、親しまれている。
灘で続く酒造りの歴史や、そのおいしさに触れる散策に出掛けよう。

写真:1969(昭和44)年まで実際に清酒醸造に使われていた建物を利用している。写真はたる詰めを行う様子

灘の酒に欠かせない名水

西宮市から神戸市にかけての浜側は白鶴や菊正宗など名だたる酒蔵が密集し、"灘五郷"の名で日本酒の生産地として知られている。江戸後期に"宮水"と呼ばれる上質なミネラル水が現在の西宮市で発見されたことで、界わいでは酒造りがいっそう盛んになった。環境省の名水百選にも選ばれている宮水は、酒造りに使う水としては全国的にも珍しい硬水だが、硬水を使うとキレのある酒になるといわれる。灘の酒は多くが辛口であり、まろやかな酒を"女酒"と呼ぶのに対し"男酒"と呼ばれるゆえんとなっている。さらに宮水は酵母の増殖を促す働きを持つリンが一般的な酒の仕込み水の約10倍含まれるといわれ、適度な塩分がアルコール分解を促進するなど、酒造りにおける最高の水として認められているのだ。

灘の酒蔵を巡って散策

灘で古くから続く酒造りは現在も盛んに行われている。多くの蔵に設けられた資料館や記念館では、かつて酒造りに使われた道具などの豊富な資料が展示されていて、灘の伝統ある酒造りの文化に触れられる。また、それぞれの施設には、好みの酒を吟味できる試飲コーナーや、蔵元だけの限定品などに出合える直売所も設けられるなど、左党にはたまらない酒尽くしの散策が楽しめる。

例えば日本有数の酒造メーカー「白鶴酒造」による資料館では、大正時代の酒蔵を利用した館内に、酒を手仕込みする等身大の人形や道具を展示。ノーベル賞の公式行事でも飲まれていることで知られる銘柄「福寿」の蔵元「神戸酒心館」では、予約すれば実際の酒造りの様子が見学できる他、蔵元ならではの生搾り原酒の試飲も可能。さらに、重要文化財に指定されている灘の酒造用具を展示する唯一の施設や、予約せずとも実際の酒造りの全工程を見られる貴重な施設もあり、灘の酒造りが身近に感じられる。

周辺には、酒造りの仕込み水を使った手打ちそばの店や、地元で長年愛される洋食店など、地元ならではの名店も多く、酒造りの文化に触れる旅の一環として、ぜひ立ち寄ってほしい。

写真左:昔ながらの酒造りの工程を、人形を使って分かりやすく展示している。写真は棒櫂と呼ばれる道具を使った"もと仕込み"という作業の様子
写真中:館内の利き酒コーナー。ここでしか飲めない搾りたての純米原酒は喉越しもよく、格別のおいしさが味わえると好評だ
写真右:資料館限定とあって一番人気の、白鶴 特別純米原酒 蔵酒(500㎖)¥1,080。原酒ならではの豊かな味わいが楽しめる

DATA

白鶴酒造資料館 [兵庫県神戸市東灘区]

日本酒売り上げ日本一を誇る「白鶴酒造」による資料館。大正初期に建てられた、かつての酒蔵を利用した建物内では、実際に使われていた道具と等身大の人形を使った展示が行われている。

神戸市東灘区住吉南町4-5-5
TEL:078・822・8907
9:30〜16:30(最終入館16:00)
休日:お盆、年末年始
料金:入館無料
交通:阪神住吉駅より徒歩5分
http://www.hakutsuru.co.jp/community/shiryo/

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2017年2月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2017年1月1日時点の内容です

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